能登半島地震で被災したペットはどうしてる?現状から自分にできること

年明け早々、石川県で起きた「能登半島地震」。

テレビやネットでは連日、瓦礫だらけの街の様子や避難所生活を余儀なくされた人たちの映像が流されています。

しかし、被災したのは人だけではありません。

テレビではそこまで報道されていませんが、行方不明になってしまったペットや生き埋めになったペットなど「被災した動物」がたくさんいます。

そんな被災したペットたちに、私たちがしてあげられることは何なのでしょうか。

今回は、能登半島地震で被災した動物(ペット)たちの現状と、支援に当たるレスキュー団体、私たち個人ができることについて紹介いたします。

石川県で起きた能登半島地震について

2024年1月1日の午後4時10分ごろ、石川県能登地方で震度7の大きな地震がありました。

能登半島地震による死者は2月1日時点で238人、避難者は14,000人に上り、現在も被災地では厳しい状況が続いています。

被災したのは人だけではなく、その人たちが飼っていた犬や猫なども被災しました。

大きな揺れに驚き家を出たきり行方不明になった猫、瓦礫の下に生き埋めになってしまった犬、いつ崩れるかわからない家で、避難所にいる飼い主を待つ犬などがたくさんいます。

被災した動物(ペット)はどうなるのか?

能登半島地震で被災したペットは1万匹以上いると推測されており、行方不明になっている犬猫も多いため、その後、野犬化・野良猫化する可能性が高いと考えられます。

瓦礫でケガをしたペットは治療が必要ですが、現在対応できる獣医師の数が足りず、治療が遅れているのが現状です。傷の手当が遅れたことで感染症を引き起こす可能性もあるでしょう。

また、家族と一緒に避難できたペットも、繰り返す余震や慣れない避難所生活でのストレスにより、下痢や嘔吐などの体調不良を起こし、治療を必要とするケースも。

さらに、朝日新聞によると、地震から生き延びても飼い主がさまざまな理由で飼えなくなってしまったペットが131匹いると報告されています。

131匹は現在、石川県内の動物病院などで一時的に預かられていますが、すべてのペットに新しい引き取り手があるのかはわかりません。

犬や猫は人がいてこそ生活できる動物です。

悲しいですが、飼い主が被災して飼えないと判断されてしまったペットたちは、一匹で野良として行きていくか、行政やペット保護団体に新しい飼い主を見つけてもらうしかないのです。

被災動物支援に当たる動物保護団体の活動内容

日本には、全国各地に被災ペットを支援する動物保護団体がいます。

動物保護団体の活動内容は、

  •  逃げてしまったペットの保護
  •  ペット用品の輸送
  •  ペットの一時預かり
  •  義援金や物資の募集

など多岐にわたります。

動物保護団体の存在は、被災したペットはもちろん、ペットを心配する飼い主さんの心の支えにもなってくれています。

地震後すぐにペット避難の状況の調査に乗り出した「日本レスキュー協会」

写真:日本レスキュー協会

以前ペットサロンラキのコラムでも紹介させていただいた動物保護団体の「日本レスキュー協会」も、能登半島地震が起きた直後から被災ペットを救おうと活動してくれています。

関連記事:動物保護団体って?認定NPO法人日本レスキュー協会様の活動内容を紹介

1月2日から今日まで、石川県獣医師会会長や羽咋市役所、中能登町役場など現地の方たちと連携して、現地調査や支援物資など、飼い主さんとペットに寄り添って支援をしてくれています。

「日本レスキュー協会」は普段からペット防災講座や災害救助の訓練を行っているため、災害時に素早く動ける準備をしております。

「日本レスキュー協会」では能登地震でのペット支援を実施中

写真:日本レスキュー協会

そんな「日本レスキュー協会」では、現在災害救助犬を支援するための募金活動を行っています。

集まった寄付金は、災害救助犬の出動派遣費用や支援物資の提供にかかる費用などに当てられる予定です。

災害救助犬の活動を支えるのに、資金はとても大切です。

「現地に行って支援活動をしたいけどできない」「ペットを飼っている身としてなにかしてあげたい」

そのような思いをお持ちの方は、ぜひ「募金」という形で災害支援をされてみてはいかがでしょうか。

令和6年石川能登地震 災害救助犬派遣の募金はこちらから

ペットサロンラキでも売上金の一部を災害救助犬支援のために募金いたしました


ペットサロンラキには、日本レスキュー協会の募金箱を設置しており、お客様からの募金として27,305円、そしてLAKIからの支援金として30,000円の合計57,305円を能登地震の支援として寄付を行いました。

昨今、著名人やインフルエンサーなどの「募金アピール」について騒がれていますが、LAKIとしては誰かの募金報告を見聞きした人が、「なら私も」というように、募金のきっかけになればいいなと考えております。

今回の募金が、少しでも災害救助犬や支援活動に当たる方々のお力になれると幸いです。

現場に行くだけが支援ではない

災害支援と一口に言っても、支援方法はさまざまです。

現地に行って瓦礫撤去や物資を配布するのはもちろん、遠くに住んでいても、働きながらでも募金という形で支援することはできます。

金額は少しでもいいんです。

その少しが、塵も積もれば山となり、大きなサポートとなります。

一人ひとりが今自分にできることをして、被災地で大変な思いをしている飼い主さんやペットを支えましょう。

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